TSP 4.5 レファレンス・マニュアル, 機能別索引, PDF

※ このレファレンスマニュアルは名古屋大学大学院経済学研究科 和合肇先生の許可を得て掲載しています。

線形推定

AR1      AR(1)(自己相関)誤差を修正した回帰
BJEST    Box-Jenkins 型 ARIMA モデルの推定
BJIDENT  Box-Jenkins 型 ARIMA モデルの次数の同定
CORR     相関行列の作成
COVA     共分散行列の作成
HIST     系列のヒストグラム(度数分布)のプリント
INST     操作変数推定 / 2SLS
KALMAN   カルマンフィルタ推定
LAD      最小絶対偏差推定法
LIML     制限情報最尤法
LMS      最小メディアン平方推定
MOMENT   非中心化積率行列の計算
MSD      系列リストに対する平均, 標準偏差, 最小, 最大, 合計, 分散, 歪度, 尖度の計算
OLSQ     通常の最小2乗法(線形回帰)の推定
PANEL    パネルデータ推定(総計, 要素内, 要素間, 分散要素)
PRIN     主成分分析
VAR      ベクトル自己回帰(Vector AutoRegression)推定
PDL      多項式分布ラグ変数(アーモンラグ)とシラーラグ

非線形推定と公式の操作

3SLS    3段階最小2乗法
ARCH    GARCH-Mモデルの推定 (自己回帰条件付き分散不均一性)
CONST   定数 (固定) スカラー変数の定義
DIFFER  公式の(解析的)微分
EQSUB   方程式の代入
FIML    完全情報最尤法
FORM    以前の回帰、あるいは系列リストからの方程式の作成
FRML    方程式の定義
GMM     一般化モーメント法推定
IDENT   FIML 定義式に対する方程式の定義
LSQ     単一または多重の線形または非線形方程式
PARAM   推定されるスカラー変数(パラメータ)の定義
SUR     一見無関係に見える回帰(SUR)
Nonlinear     非線形オプション

質的変数と一般最尤推定

LOGIT   条件付と多項ロジット推定
ML      一般最尤推定
NEGBIN  負2項モデルの推定(過剰分散のある整数カウントデータ)
ORDPROB 順序プロビットモデルの推定
POISSON ポアソンモデルの推定(等分散の整数カウントデータ)
PROBIT  プロビットモデル(0/1変数で正規誤差項)の推定
SAMPSEL サンプルセレクションモデルの推定 (プロビットと回帰方程式モデル)
TOBIT   トービットモデル(0/正の変数で正規誤差項)の推定

予測とモデルシミュレーション

ACTFIT  タイルの統計量を用いた実績値と予測系列の比較
BJFRCST Box-Jenkins 型 ARIMA モデルの予測
FORCST  推定された回帰係数を用いた予測値の計算
MODEL   1組の方程式体型の解法の順序の決定
SIML    一般非線形方程式システムのシミュレーション
SOLVE   大規模(通常はスパースな)方程式システムのシミュレーション

データ変換

CAPITL  投資系列から資本ストックを累積計算
CONVERT 系列をある期種から新しい期種への変換
COPY    新しい名前を付けた変数のコピーを作成
DELETE  変数表から変数の削除
DIVIND  ディビジア価格指数と数量指数の計算
DUMMY   系列からダミー(0/1)変数をつくる
GENR    代数式を用いて系列を作る
LENGTH  TSP リスト変数の長さの計算
LIST    TSP変数のリストに名前を付ける
NORMAL  ある期における所与の値に対する系列の正規化(通常は指数)
RANDOM  乱数発生
RENAME  変数名の変更
SAMA    移動平均による季節修正
SET     代数式によるスカラー, 添え字付き変数の保存
SORT    1つ以上の変数のソート、あるいはランクの計算
TREND   線形トレンド変数の作成

データのファイル間の移動

CLOSE   データ、あるいはアウトプットファイルを閉じる
DBCOMP  データバンクを圧縮する
DBCONV  旧データバンクを現在のフォーマットに変換する
DBCOPY  TSP データバンクを可動フォーマットに変換する
DBDEL   データバンクから変数を削除する
DBDUMP  現在のデータバンクのデバッグ情報のプリント
DBLIST  TSP データバンクの内容を示す
DBPRINT TSP データバンク内の全系列をプリント
FETCH   microTSP 形式のデータバンクファイルの読み込み
IN      TSP データバンクの探索
INPUT   外部ファイルから TSP コマンドを読む
KEEP    TSP データバンクの保存するために変数にマークをつける
OUT     リストされているデータバンクに新変数を自動的に保存させる
OUTPUT  アウトプットをスクリーンでなくファイルに出力する
READ    データをファイルまたはコマンド群から入力
RECOVER 失ったプログラムを INDX.TMP ファイルから復帰
RESTORE TSP 変数を SAVE ファイルから復帰する
SAVE    現在のすべての変数をディスクへ保存する
STORE   microTSP-形式のデータバンクファイルに書く
TERMINALアウトプットをファイルからスクリーンに出力する
WRITE   データをファイルあるいはスクリーンに出力する
Format     READ/WRITE (Fortran 形式)に対するフォーマット

コントロールの流れ

CLEAR   対話型 TSP の再開, バックアップファイルの保存なし
COLLECT 実行する TSP コマンドグループを集める
DO      値の範囲、あるいはステートメントグループ間の DO ループ
DOT     . (ピリオド)に現在の変数名を代替して、変数リスト間の DOT ループ
ELSE    IF/THEN/ELSE コントロールブロックの一部
END     TSP プログラム、あるいはデータセクションの終了
ENDDO   DO ループの終了
ENDDOT  DOT ループの終了
ENDPROC PROC の終了
EXEC    コマンド行の区間の実行 (あるいは再実行)
EXIT    COLLECT ループまたはプログラムの修了
GOTO    コントロールを新しい行に移動
IF      IF/THEN/ELSE コントロールブロックの一部
LOCAL   PROC内で変数にローカルのマークをつける
PROC    ユーザープロシジャーの定義
QUIT    TSP の終了
STOP    TSP の終了
THEN    IF/THEN/ELSE 条件付き構造の一部

コマンドまたはデータの編集

ADD     以前のコマンド(通常は回帰)に引数を加えて、再実行する
DROP    以前のコマンドから引数を削除し、再実行する
EDIT    簡単なコマンドエディター
ENTER   プロンプトなしで対話型でデータのインプット
RETRY   以前のコマンドを編集し、再実行する
UPDATE  系列の観測値を入れ換える

表示と診断

ASMBUG  SP コマンドを分解しながらデバッグ用アウトプットをプリントする
COMPRESS削除した変数や内部変数を除き、ワーキングスペースを空ける
DATE    現在の時刻と日付、あるいは保存したスカラーの経過時間(秒)をプリント
DEBUG   TSP コマンドの実行中にデバッグ出力をプリント
DIR     ディスクのディレクトリの内容をリストする
DOC     変数に内容記述文を追加
DUMP    内部 TSP コモンブロックの出力
FIND    所与のコマンドが含まれているすべての行をリスト
GRAPH   1つの変数のもう1つの変数に対する散布図
GRAPH   1つの変数のもう1つの変数に対する散布図 (PC/Mac)
HELP    コマンドの記述とシンタックスの要約
HIST    系列のヒストグラム(度数分布)の作成
NAME    ジョブ名とタイトルをアウトプットのヘッダに表示する
NOPAUSE 対話型アウトプットのページング機能の終了
PAGE    プリントアウトを新しいページから始める
PAUSE   対話型アウトプットのページング機能の開始
PLOT    複数系列の時間に対するプロット
PLOT    複数系列の時間に対するプロット (PC/Mac)
REVIEW  TSP コマンド行の区間をリスト
SHOW    変数をタイプ別にリスト
SYMTAB  SHOWのデバッグバージョン
SYSTEM  TSPセッションを終了せずにオペレーティングシステムに一時的に戻る
TITLE   ベージの頭、あるいは星印とともにタイトル文をプリント
TSTATS  変数名、係数とt比の表のプリント
USER    ユーザがプログラム可能なコマンド (USER サブルーティンと呼ぶ)

オプション

FREQ    TSP の実行時に期種を設定
NOPLOTS 残差/予測値とCUSUMの回帰プロットを出力しない
NOPRINT LOAD 部分でのデータの出力を行わない
NOSUPRES選択したアウトプットのプリントを行う
OPTIONS プリント、プロット、逆行列でのいくつかのオプションの設定
PLOTS   残差/予測値とCUSUMの回帰プロットを出力する
SELECT  条件に会う観測値のセットに限定する
SMPL    処理する観測値の標本のセット
SMPLIF  SELECT と同じだが, 以前のSMPLIFとネストする
SUPRES  選択したアウトプットのプリントを無効にする

行列演算

MATRIX  行列演算
MFORM   行列の次元やタイプを変更する
MMAKE   系列、行列、あるいはスカラーから行列を作成
ORTHON  行列の直行正規化
UNMAKE  行列を列やスカラーのベクトルに分解
YLDFAC  対称行列のLDL' 分解

仮説検定

ANALYZ  推定されたパラメータの関数の標準誤差/ワルドテストの計算
CDF     分布関数と P-値
COINT   単位根と共和分検定
REGOPT  回帰診断のプリントと保存の制御

付録

APPENDIX  機能別コマンド一覧

Page by Hajime Wago 05/15/2000